こんにちは。リサーチキャット代表の櫻井です。
久しぶりのコラム更新です…いつの間にか秋になっていました(笑)
相次ぐ台風被害やラグビーW杯の盛り上がりが注目されていますね。
今回はいじめに関する内容です。
最近では神戸市立東須磨小学校の凄惨な教職員間のいじめがピックアップされていますね。1件のいじめに関する報道が連日行われる事は比較的珍しい事だと思います。いじめ自体はよくある事ですからね。
しかし、同校ではいじめは日常的な事の様で、何が問題なのかすら分かっていないのでしょう。それでは当然ながら対策なんて思いつくわけがありません。発覚後の対応は理解し難いものでした。
これは極めて特異なケースだと思います。だから報道されるのです。
先にも書いたように、いじめ自体はよくある事です。2018年度に小、中、高校等の学校で認知されたいじめの件数は54万3933件(出典:文部科学省)だったそうです。同年度の学校数は3万5446校(出典:一般財団法人日本私学教育研究所)ですから、一々問題視していたらキリがありません。しかもこれは認知された件数ですから、実際はもっと多いでしょうし、ここに示したいじめというのは児童や生徒間のいじめであって、教職員間のいじめは勿論含まれていませんし、教職員による児童や生徒へのいじめ、児童や生徒による教職員へのいじめは含まれていません。
誤解を恐れずに言ってしまえば、いじめはあるのが普通なんですね。
何故かというと、集団で生活をしているからです。
ここに立場の上下や力の強弱といった要素が加わるだけで、いじめが起こりやすい環境が出来上がってしまうのです。
これは学校のみならず、会社等の組織に於いても言える事でしょう。
同じく2018年度のパワーハラスメントを含む職場のいじめに関する相談件数は8万2797件(出典:厚生労働省)に上り、減るどころか増える一方です。
いじめを防止しようとする取り組みは少しずつ行われてはいるものの、いじめが起こりやすい環境を無くすわけではないのですから、多少でも減ればいい方でしょう。
いじめを行うのも止めるのも、力ある者次第です。
人間は集団で生活する一方で、弱肉強食を是とする生き物なのですから。
それでは、また。